『「表現の自由」は強いんですか?』
今日は『ちょっと硬い話』を、小鉄君が竹本テツ先生に質問しています。
講師:竹本テツ先生(チエちゃんの父親)
小鉄:「表現の自由」は他の人権より強いんですか?
テツ:「強い」という言い方は微妙ですね。正確に言うと「表現の自由」を含む『精神的自由権』は、他の人権よりもより手厚く保障されなければならないと言われています。
小鉄:どうしてですか?
テツ:「民主主義」の社会では、選挙で選ばれた国民の代表者が「法律」などいろいろなことを決めてくれます。 そして万一、法律によって自分たちの人権が侵害されたときには、「選挙」を通して代表者を選びなおすことで、その「法律」を手直しするという仕組みになっているんですね。
小鉄:そのことと「表現の自由」はどんな関係があるんですか?
テツ:例えば「表現の自由を侵害する法律」がつくられたとします。そうすると、選挙のときに代表者を選びなおしたくても、「言いたいことを言えない」ことになってしまい、まともな選挙はできません。その結果、その法律を手直しすることができずに「表現の自由」は侵害されたままになってしまうんです。
小鉄:つまり「表現の自由」は、ひとたび傷つけられると「選挙」などによって元に戻すのが難しいから、手厚く保障されるべきということですか?
テツ:その通りです。だから「表現の自由」を制限する法律をつくるときには慎重になるんです。
小鉄:でも、政治的な発言とは全く関係ない『表現』もありますよね。「芸能人のゴシップ」とか「SNSでの誹謗中傷」とか。そんなのまで手厚く保障しなければならないんですか?
テツ:「表現」を政治的なものとそうでないものに分けるのは難しいかもしれませんが、私の個人的な意見としては、単に他の人の人権を侵害するだけの「表現」は当然制限されるべきだと思います。そして何より怖いのは、何でもかんでも「表現の自由」を振りかざしていると、「表現の自由」そのものが奪い取られる可能性があるということです。テレビのワイドショーや一部のバラエティ番組などは、「自分で自分の首を絞めている」ことに気づいてもらいたいですね。
小鉄:よくわかりました。テツ先生今日はありがとうございました。今度は『報道の自由」をお願いします。
テツ:やってもいいけど、硬いネタを見てくれる人の数次第だね。
テツが本当にこんな人だったらチエちゃんも苦労しなかったかも
長い話でスミマセンでしたm(__)m
ということで 今日はここまで
あ~肩こった (;一_一) ← お前が言うな‼
関連記事